最近の少年を取り巻く問題の背景には、
○ 少年自身の規範意識の低下やコミュニケーション不足
○ 従来少年の規範意識醸成を担ってきた家庭、地域社会の教育機能の低下
○ 少年が自分の居場所を見出せず、孤立し、疎外感を抱いている現状等があります。
以上のような問題解決には社会全体での取組が必要なことから、警察では、「少年の立ち直り支援活動」や「少年を見守る社会気運の醸成に向けた取組み」を推進しています。
少年の立ち直り支援活動
(「待受け型」から「出前型」へ)
過去に警察で取り扱った少年やその家族からのSOSを待つのではなく、警察から積極的に支援する活動で、関係機関やボランティアなどと連携して、
○ 定期的な訪問、連絡活動による少年及び家族への継続的な指導、助言
○ 少年の就学、就労支援
・ 勉強会の開催
・ 進学、就職に向けた面接の実技練習
○ 少年の社会奉仕体験活動、生産体験活動等
・ 祭り会場での清掃奉仕活動
・ 少年非行防止キャンペーン等広報活動
・ フラワーアレンジメントやお菓子づくり体験
・ 農作業体験
などを実施し、少年の立ち直りを支援しています。
少年を見守る社会気運の醸成
○ 地域の非行情勢や非行要因等に関する幅広い情報発信
○ ボランティア等による通学時等の声掛け、あいさつ運動
○ 低年齢の少年、保護者等に対する非行防止教室や講演
○ 万引きや自転車盗等を防止するための官民連携した対策
などを推進しています。
低年齢少年の規範意識向上対策
万引きでの検挙・補導人員における小学生の割合が増加傾向にあることから、一人一人の規範意識を高め、非行ゼロにつなげることを目的に、「規範意識向上リーフレット~みんなで考えよう!ルールとおやくそく」を作成しました。
リーフレットは小学校1~3年生向けの構成となっており、「万引き」のほか、学校、家庭、社会のルールについて、クイズ形式で学ぶ内容となっています。
ぜひご家族で「ルール」について話し合ってみてください。
※PDFファイルです。両面印刷してご利用ください。