信号機の役割
信号機には、
・交通事故の防止
・円滑な交通の確保
などの役割があります。
信号機の構成
信号機は、次のような機器で構成されています。
1 制御機
信号機の頭脳にあたる機器で、青・黄・赤信号の時間の設定や表示切替を行ったり、車両感知器や押ボタン箱からの信号を受けて、青時間の伸縮などを行ったりします。
2 信号灯器
青・黄・赤信号を表示するもので、車両用と歩行者用の2種類があります。
現在、西日対策のほか、省エネ化・長寿命化を図るため、LED式信号灯器を整備しています。
2028年(令和10年)3月で信号用電球の生産が終了するため、LED化の加速が求められているものです。
3 押ボタン箱
歩行者や自転車が道路を横断する際、対面する信号表示を青信号にするために必要なものです。
4 車両感知器
○超音波式
道路の直上に設置され、感知器ヘッドから超音波を地上に向けて発射し、超音波の反射を利用して、車両の有無を感知します。
○ドップラー式
道路の直上または道路端の柱に設置され、感知器ヘッドから超音波を車両進行方向に向けて発射し、ドップラー効果を利用して、車両の有無を感知します。
信号機の種類
1 プログラム多段式
曜日や時間帯で交通量に変化がある交差点において、朝・夕の混雑時、日中の平常時及び夜間の閑散時に最適な青時間を設定するとともに、平日、土・日曜日別についても設定することができます。信号機の制御機の中に電子式のタイムテーブルを設けて、自動的に時間、曜日を判別し、あらかじめ入力してある制御パターンの中から選択し制御します。
2 半感応式
交通量が多い道路と交通量が比較的少ない道路の交差点で、交通量が少ない道路側に車両感知器を設置し、交通量が多い道路側の信号を常時「青」とし、車両感知器が車両を感知した場合のみ信号を切り替えるものです。
3 押ボタン式
横断歩行者が押ボタンを押したとき車両側の通行を止め、歩行者用灯器を「青」を切り替えるものです。
歩行者に優しい信号機
1 視覚障害者用信号機
目の不自由な方のための信号機で、特定のメロディー(乙女の祈り、通りゃんせ、故郷の空)または擬音(ピヨピヨ、カッコー)などの音響で、安全に横断できる歩行者用灯器の青信号の時間を知らせています。
2 歩車分離式信号
歩行者と車両の交通量が多い交差点において、歩行者と車両が通行する時間を分離して交通事故の発生を抑止するための方式です。
3 高齢者等感応信号機
高齢者、足の不自由な方などの横断が多い交差点において、歩行者信号の青時間を通常よりも延長できる信号機です。
白色押ボタン箱のボタンを押したり、携帯用発信器を使用することで歩行者用信号の青時間が延長されます。